こんにちは、自衛官妻のサクラです。
退職金をもらえるのは嬉しいんですが、税金や確定申告ってややこしいですよね。
そこで今回は
- 自衛官の退職金の計算方法
- 退職金の支給率
- 退職金の調整額
- 確定申告は必要なのか
についてお伝えします(^^)
自衛隊の退職金の金額は?調整額は?
自衛官の退職金、一体いくらもらえるのか気になりますよね。
計算式はこちらになります。
退職手当額=退職手当基本額(退職時棒給月額×支給率)+調整額(調整月額×60月)
>>計算が面倒くさくておおよその退職金の金額を知りたい人はこちら
ここでは支給率と調整額を階級別に紹介します。
【定年退職の場合の支給率】
階級 | 支給率 |
将 | 約49.6 |
将補(一) | 約49.6 |
将補(二) | 約49.6 |
1佐(一) | 約49.6 |
1佐(二) | 約49.6 |
1佐(三) | 約49.6 |
2佐 | 約48.7 |
3佐 | 約45.5 |
1尉 | 約44 |
2尉 | 約44 |
3尉 | 約44 |
准尉 | 約44 |
曹長 | 約44 |
1曹 | 約44 |
2曹 | 約42.4 |
3曹 | 約37.7 |
退職手当の調整額は個人の昇任時期の違いにより変化するため、退職時階級の調整月額で計算されます。
【定年退職の場合の調整額】
【自衛官】 | 単位:千円 |
将 | 4,725 |
将補(一) | 4,725 |
将補(二) | 4,224 |
1佐(一) | 3,900 |
1佐(二) | 3,573 |
1佐(三) | 3,249 |
2佐 | 2,601 |
3佐 | 1,950 |
1尉 | 1,626 |
2尉 | 1,302 |
3尉 | 1,302 |
准尉 | 1,302 |
曹長 | 1,302 |
1曹 | 1,302 |
2曹 | 0 |
3曹 | 0 |
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自衛官の退職金にかかる税金とは?
退職金は主に所得税と住民税がかかります。
勤務先に所定の手続をしておけば、源泉徴収で課税関係が終了しますので退職金をもらってからこちらで手続きする必要はありません。
自衛官の退職金、確定申告は必要なの?
自衛官の場合は定年退職の際は、退職金と若年定年退職者給付金をもらうことが出来ます。
自衛官は定年退職の時期が一般企業と比べて早いため本来もらえるはずの給料を若年定年退職者給付金という形で支給しています。
ところで勤務中は職場で年末調整が行われていましたが、退職ということで退職金や若年定年退職者給付金は確定申告を行わなければいけないのでしょうか。
退職金と1回目の若年定年退職者給付金は確定申告の必要がありません。
退職金と1回目の若年定年退職者給付金は【退職所得】ということで先に源泉徴収を行って残りの金額が振り込まれます。
「退職所得の源泉徴収票(特別徴収票)」が交付されます。
2回目の若年定年退職者給付金の際は「自衛官若年定年退職者給付金の支払調書」が交付されます。
区分が一時金となっています。つまり一時所得という扱いになります。
一時所得というのは、労働や資産運用以外で得た一時的な所得を指します。
例えば
- 生命保険の一時金
- 損害保険の満期返戻金
- 懸賞や福引などの賞金品、当せん金品
- 競馬の馬券や競輪の車券の払戻金
などです。
この一時所得は課税対象となり、確定申告をする必要があります。
つまり、
2回目の若年定年退職者給付金の際は確定申告をしなければいけません。