自衛官との結婚が決まった方、お付き合いされている方、結婚すればデートの後は同じ家に帰れるし、残留など何かと制限の多い交際中と比べていつも一緒に居られるハッピーしかない新婚生活が送れると思っていますか?
それとも、結婚生活という未知の生活に対して不安があったりしますか?
どちらにしても、結婚してから後悔しないように、自衛官と結婚して「そんなこと今更言われても困る」と思われがちなポイントの中から「お給料」「転勤」「イザという時」に絞って実際のところどんな感じなのか、ご紹介します。
この記事で「色々ありそうだけど、なんとかなる!」「彼と一緒ならやっていける!」と思っていただければ嬉しいです。
Contents
自衛官との結婚で後悔しないために結婚生活の現実はこれ!
「公務員=安定している職業」と言われているけど、「安定」とは?
公務員は安定しているというのが大多数の人の一般的なイメージだと思いますが、それは給料に急激な変化がないという意味での安定で、飛びぬけて高収入だから余裕のある暮らしを送れる、というわけではありません。
しかも、演習の時に使う道具など、仕事で使う物品なのに自腹で買わないといけないものも多く、これらは一つ一つは小さくともじわじわと家計にダメージを与えてきます。
でも、民間企業のように「業績悪化のため次のボーナスはこれまでの半額になります」と突然言われたりするような大きな変化がない、ということは、平穏な生活を送っていけるということでもありますし、お金関係でよっぽどやらかした過去がなければ住宅ローンなどの大きなローンも通りやすいです。
転勤に次ぐ転勤で我が家の諭吉が集団で去って行く!!
自衛官には転勤がつきもの。階級や職種で転勤サイクルの違いはありますが、早い人は1~2年おき、長くても10年同じ場所に居続けられることはまれです。
転勤に伴う引越代や移動費用は、家族の人数、移動距離などで基準があり、細かく計算されて支給されるのですが、この金額、年間通して変わらないのに引越業者の繁忙期、3月4月になると業者を見つけるだけでも大変ですし、引越料金はトンでもない金額になります。
足りない分はもちろん自腹。
この時期になると「○さんのお宅の引越代、ウン十万円ですって!」「バイク買えちゃう金額!!」などという怖い話がどこからか漏れ聞こえてきます。
転勤サイクルの短いご家庭は普段からモノを最小限にしてスッキリ&コンパクトな暮らしをされている方が多く、そういったご家庭では引越の準備もあっという間に終わるし、繁忙期の転勤でも手出しはそれほど多くないそう。
転勤サイクルが長くてもこういう暮らし方は見習っていきたいです。
一番そばにいてほしい時こそいない。
これは、自衛官だけでなく警察・消防・公務員・インフラ関係の職業でも同じですが、大きな災害が起きた時など、自宅がどうにかなっていても家族を置いていち早く職場に駆けつけないといけません。
これが映画のワンシーンだったらドラマチックで盛り上がり、愛する人を見送るヒロインを応援したくなっちゃうところなのでしょうけど、自分がその立場だったら本当にたまったもんじゃないですよね。
夫がいない分、自分がどうにかして家庭を守っていかねば。
こういう時に「自衛官の妻は強くなきゃやってられない」なんてよく言われますが、「強さって何だよ?」だし、婚姻届を出した瞬間、急に肝っ玉母ちゃんみたいに「何があってもドーンと来い!!」なんて言えるようになるわけではありません。
新婚生活のスタートが実家から遠く離れた知り合いも誰もいない街、ということもあるでしょう。
最初から「亭主元気で留守がいい!」という猛者な奥様も居るのでしょうが、結婚生活の中で色んな山や谷や夫がいない不安な夜を乗り越えながら、気づいたら強くなっていた、というのが「強い自衛官妻」の本当のところじゃないでしょうか。
自衛官との結婚で後悔しないためのまとめ
- 仕事に関する出費が地味に積み重なっていきます。
- 「引越貧乏」という言葉が身に沁みます。
- 自衛官の妻は最初から強いわけでもない。
かといってこれが全てじゃないし、自衛官との結婚=悲惨、ではありません。
新生活に期待と共に不安もあるでしょうが、好きな人と生活を共に(居ない日もあるけど)できるのですから、おめでたいし嬉しいことです。
セレブにはなれないが清貧というほど苦しい生活でもないです。
贅沢三昧な暮らしはできないけど、官舎が時にボロくて悲惨でもちゃんとご飯が食べられて小さな幸せや嬉しいことを積み重ねていく暮らしは送れます。
転勤は肉体的、精神的、経済的に負担がかかるけど、風のようにしがらみにとらわれず知らない街で新しい生活を始めるのも悪くないと思います。
ほんのちょっとでも物事を前向きに受け止めようと思う気持ちがあればきっと大丈夫。