自衛官は全国に転勤の可能性があります。そんな彼と結婚するなら知っておきたい転勤の事。一緒に行かなきゃならない?費用や手当は?などなど、気になる事はたくさんありますよね。まだ転勤を経験していない隊員と結婚する場合、彼自身も転勤についてよくわかっていないことが多いです。そこで今回は、転勤経験者の陸自妻が詳しく転勤のアレコレをご説明します!
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転勤は頻繁にあるの?
転勤の頻度は、幹部隊員の場合は約2年に1回、曹階級の隊員は5~10年に1・2回です。自衛隊関係の高校や大学を卒業後に入隊、もしくは幹部候補生として入隊したのであれば近い将来幹部になる可能性が高いので、2年に1回転勤があると思っていたほうが良いです。一般曹候補生として入隊したのであれば、5~10年に1回転勤があるかないかですね。結婚を意識したら、まずは彼がどうやって入隊したのかを確認しておきましょう!
帯同しなくちゃいけない?
単身赴任も可能です。仕事や子供の進学や両親の体調など、考慮すべきことが沢山あります。自衛隊では一定階級以上でなければ外の賃貸を借りることはできません。結婚前と同じ営内者になります。営内での暮らしは門限や点呼等、窮屈なことも多いので単身赴任ではなく帯同してほしいと言う隊員がほとんどです。
とはいえ、普段から訓練等で家を空けることが多い自衛官。仕事を辞めて子供を転校させて帯同したものの、知らない土地で寂しい時間を過ごしている自衛官妻も多いです。単身赴任か帯同、どちらにするかは内示がでたらすぐに上官に伝えなければなりません。普段からライフプランを含め転勤についてよく話し合っておく必要がありますね!
費用は全額負担してくれる?
こちらも自衛官妻あるあるで、答えはNOです!引っ越し費用や交通費の領収証を提出すれば全額負担してもらえると思っていたのですが、実際は「○○円渡すのでやり繰りしてください」と言われました。(絶対的に足りない金額です...)そして、そのお金は事前に一括でいただけるのではなく、転勤後に複数回に分けて振り込まれます。振り込みが全て完了するのに数か月かかります。
いただける金額は単身赴任か帯同か、家族を扶養しているかどうかによって変わります。転勤先に着任する際に領収証類を提出するように言われましたが、提出したからといって全額もらえるわけではないので要注意です!移動距離や時期によっては、かかった費用の半額以上の自己負担が出た家庭もあるそうです。
手当はいくらぐらい?
前項で転勤に伴う費用は絶対的に足りないとお伝えしましたが、転勤後の給与には様々な手当てがつきます。
地域手当
勤務地によっては地域手当があります。移動先が支給地であり、パーセンテージが高い場合は収入増になります。
特地勤務手当
不便な土地で勤務する場合、精神的負担や不便への処遇として支給されます。
寒冷地手当
北海道や本州の一部地域で勤務する場合、暖房燃料費などの補填として支給されます。
広域異動手当
異動距離が60km以上の場合、異動日から3年間支給されます。
単身赴任手当
家族が帯同せず単身で赴任した隊員へ支給されます。基本額が決まっており、そこに異動距離に応じて調整額が加算されます。
自衛官の転勤まとめ
自衛官との結婚は転勤がつきものです。憧れの新婚生活の始まりにおしゃれな家具や流行りの家電を揃えたくなりますが、全国への転勤を見据えた準備が常に必要です。身軽に引っ越せるように、大きくて高級な家具よりも組み立て式でコンパクトになる手軽な家具を。家電は全国どこでも使えるよう50Hz60Hz兼用の物をおすすめします。
転勤が決まってからはバタバタするので、普段から夫が自衛隊員としてどんな目標があるのか、自分たちのライフプランはどうしていくのか、しっかり意見のすり合わせをしておきましょう!