自衛隊員との結婚式。想像するのはきっと、儀礼服をビシッと着こなす彼の姿。そして余興は彼の同期隊員による、マッチョな肉体を披露しながらの自衛隊体操.....。自分も招待客も一生の思い出に残ること間違いなしの、一般的な結婚式とは一味も二味も違う自衛隊員との結婚式。
楽しみな気持ちも大きいですが準備を進めていくうえで会場選びや食事・引き出物のランクを検討する際にもご祝儀の概算は必須です。彼が招待する自衛隊関係者の方はどのくらい包んでくれるのか?自衛隊の結婚式のご祝儀は、一般的な相場に比べてどうなのか?解説します。
自衛隊の結婚式のご祝儀が安いって本当?
ここからは、2年前に陸自隊員と結婚式を挙げた私の経験談です。夫側の招待客は親族・幼少期からの友人・同期の自衛隊関係者計約40名でした。いただけるだけで本当にありがたいので何とも言いにくいのですが、自衛隊関係の方からいただいたご祝儀は、他の方と比べると安かったです...。
少し踏み込んで言うと、営外者(結婚や一定階級になり駐屯地外で生活している方)や、退職した方からのご祝儀の額は一般的な相場と言われる3万円がほとんどでした。営内者の方からは皆さん1万円でした。参考までに...夫は幹部隊員ではなく、同期は皆さん20代です。これまで私は一般的な相場を包んで友人の結婚式に参列してきたので揃って同額だったことも含め、少しびっくりしました。
なぜご祝儀が安いのか?
同じく自衛隊妻の友人に聞いたところ、やはり営内者の方からいただいたご祝儀は1万円だったとの事です。夫に聞いてみました。「あくまでも自分のいる駐屯地での話だけど...」と前置きがあったうえで教えてくれました!独身で営内者だった時代、夫も同期の結婚式には1万円を包むことが多かったそうです。
階級が陸士の時は、給与の手取り金額があまり多くない。陸曹になってからは、同期の中でも陸曹と陸士に分かれる。陸曹として経験を積んだ時期になると、転勤する隊員も多く遠方からの参列になる。だから暗黙のルールとして営内者のご祝儀は1万円となっている、と教えてくれました。
結婚して営外で暮らすようになると奥様が家計管理をしているところが多く奥様が相場を確認して包むので3万円になる。幹部隊員や、退職者は「営内者じゃないから」と3万円以上包む方が多い、と言っておりました。
ご祝儀の概算をするときの注意点
一般的な相場である3万円×招待客の人数で概算を出す方が多いと思います。私もそうでしたが、ご注意ください。結婚なさるお相手の階級や所属駐屯地にもよりますが営内者の方はご祝儀1万円、というしきたりの駐屯地もあるという事を!
といっても誰が営内者かどうか判断がつかないですよね。招待客の中で営内者かどうか判断する方法は、招待状の送り先に注目してください。「〇〇番地」がなかったり、「○○方面隊」など、聞いたことのないワードが入っていたら駐屯地の住所であることが多いです。
自衛隊の結婚式のご祝儀まとめ
自衛隊の儀礼服姿が見られる結婚式、どんな結婚式にするか...会場の規模は?食事は?引き出物は?多忙な自衛隊員との結婚式準備は、ほとんど妻である我々に任せられます。(自衛隊妻あるあるです!)「お祝儀は気持ちだから!」と思いつつ、ギョッとする単位でお金のかかるのが結婚式。できればいただいたご祝儀で費用をある程度まかないたい!というのが正直なところですよね。
ご祝儀の概算をする際、階級や所属駐屯地によっては営内者の方はご祝儀1万円というところがありますので注意なさって下さい。我が家は結婚式終了後、夫とご祝儀の確認をしていたら外の袋に「金三萬圓也」と書いてあって中が1万円だったり、社長クラスの人が使う分厚い大きい祝儀袋で開けたら1万円だったりしました。そのあたりもご注意ください...。